「ごめんなさい。だからわかってないの。どんなことがあっても、たとえばうちの事務所を辞めても、
ファンはタレントについていきます。それがファンです。でなかったら、ファンじゃないでしょう」

メリー氏は頑なだった。彼女にとっては、何があってもタレントは全員可愛い我が子なのだ。
それは過去に事務所を去ったタレントでも同じだという。
「うちを辞めた田原俊彦(53)にしたって(ファンは)ちゃんとついていくじゃないですか。
いつの間にかグチャグチャになっちゃってますけど。
私は来る者は拒まず。辞めさせた子がいたとしても、戻って来たら全部ね。
田原だって、『ハーイ、マミー』って来ますよ。しょっちゅう手紙を出してるもの。
あの人(田原)はどこかで会った時は、必ず飛んできます。ほかの子も全部飛んでくる。

 私、上の偉い人たちにはもうお年玉をあげません。下のジュニアだけで二百人ぐらいにあげています。
特に下の子たちは名前を言われても分かんない子がいっぱいいます。
だから、私は誰も傷つけないように『うちの子』って言うの。
これがメリー氏一流のタレント・マネジメントの極意なのだろう。

我が子への熱い思いは、問題のSMAPにも向けられている。
「SMAPだって本当に仲良しだから。『ねえ、メリーさん』って部屋に入ってきたら言うんです。

『よそへ行ったとき、あなたたちを知らない人だっているんだからね。
必ずSMAPの誰それですって言ってから入ってらっしゃい』って。
そしたら、どなたかがいらっしゃったときに『SMAPの香取です』とかって入ってきて、みんなが笑っちゃったの。