>>286
皆城総士の妹。12歳。
竜宮島のコアであり、世界でも数少ない人類とフェストゥムの融合独立個体(コア型)。
そうなってしまったのは、母親(皆城鞘)の胎内にいる際に母親が同化されてしまったため。
乙姫がいなければ、竜宮島は成り立たないほどの重要人物である。
物語開始時は、まだワルキューレの岩戸と呼ばれる場所にて休眠状態にあった。
人類軍の竜宮島制圧の直前にワルキューレの岩戸から解放され、覚醒。
覚醒直後に立上芹と友人になり、自ら「生きる」ことを選択し、行動を始める。
(乙姫はワルキューレの岩戸から出てしまうと、肉体がもたないため、人間として生きられる時間は短くなる)
乙姫の覚醒時期は物語のちょうど折り返し地点で、脚本の冲方氏と共にファフナーのアニメ後半の盛り上がりの立役者であるといえる。


乙姫は、竜宮島で生きる中で、フェストゥムに「悲しみ」を理解させ、生と死の概念を教えようとする。
それは、人類とフェストゥムの互いに理解しあう道であった。
しかし、マスター型フェストゥムのイドゥンが狩谷由紀恵から「憎しみ」の感情を学んでしまう。
「憎しみ」の感情は人類とフェストゥムをいたずらに対立させるものであり、乙姫はそれに対抗することとなる。
真壁紅音の姿をしたフェストゥム、ミョルニアの協力や春日井甲洋のスレイブ型覚醒、幾度にもわたるフェストゥムとの戦闘を経て、少しずつ理解を進めていった。



そして、最終決戦である蒼穹作戦の直前、人間としての生存活動の限界が訪れてしまう…
いざ岩戸を目の前にした時、彼女は寂しさと辛さから泣き崩れてしまう。

考えてほしい。12歳の少女が背負うにはあまりに辛い運命である。

しかし、最後には
「みんなのお母さんになる」
と決意して、ワルキューレの岩戸の中で、島のミールと一体化し、消えていった