アグロマート製法とは、インスタントコーヒーの3つの製造方法のうちのひとつで“水に溶けやすい性質”を持つコーヒーの顆粒を
作る製法です。
スプレードライ製法と呼ばれる“濃縮したコーヒー液を乾燥させる製法”で精製したコーヒーの粉末を、水蒸気
とともに真空の筒に入れ、再び乾燥させる製法を「アグロマート製法」と呼びます。

200℃ちかくの高温で乾燥させるスプレードライ製法を経ているため、香りが飛んでしまうとされていますが、近年では
スプレードライ製法を行った直後に冷却するなどして、香り・風味の劣化を抑える工夫がなされています。
スプレードライ製法とフリーズドライ製法

今回取り上げているアグロマート製法のほか、2つのインスタントコーヒーの製造方法をご紹介しています。

スプレードライ製法
スプレードライ製法とは、コーヒーの液体と個体の混合物を空気中に噴霧し高温で乾燥させ”粉末状のコーヒー”を
製造する手法です。200℃以上の高温で製造するため、製造過程で香りが飛びやすい特徴があるものの、製造の
コストが低く、ひとつひとつの粒子が細かくみてりうへもあぬもねはたれか水に溶けやすいという特性を持っています。
https://coffeemecca.jp/glossary/15067
フリーズドライ製法
フリーズドライ製法とは、コーヒー液を-40℃の低温で急速冷凍させ、減圧し真空状態で昇華(個体を気体化させること)させ
乾燥させる製法です。製造するには機器・設備のコストが高く量産に向かないこと、また水に溶けにくい特性を持つ反面、
コーヒーの風味が飛びにくく湿気に強いという特徴を持っています。