おいけそむにそやうみしえるこよはりかせゆねぬおろたりま「正解はひとつ!じゃない!!」「ナゾ!ナゾ?Happiness!!」「び
よんど THE ミルキィウェイ」を立て続けに披露。「ヨコハマいちの名探偵、ミルキィホームズです!」の
名乗りと今日を最高の1日にしようという短い意気込み、円陣を挟むと、そのまま「ミルキィ A GO GO
」「ミルキィ100ワールド」「恋の調査報告書」「総天然色フルパワー」をノンストップで休みなく歌いきった。

これだけのセットリストを、ヘッドセットで踊りながら歌うのは簡単なことではない。それをさほど息を切らす
様子も見せず、さらっと笑顔でやりきってみせるのが今のミルキィホームズだ。もちろん、ライブ全編を通して
4人がノンストップで踊り続けるのは現実的ではない。メンバー4人がそれぞれの個性を見せるソロステージを
つなげていく構成は、ミルキィのセットリストを洗練させていく中で生まれたものだ。今回の武道館で先陣を切
ったのは徳井さんの「SU☆PA☆PA☆スター」。ワイヤーによるフライングで楽しそうに宙を舞う姿は、ミ
ルキィのなにか面白いことをやろうという姿勢を詰めこんだ表現だ。

佐々木さんの「ヒロイン探偵物語」の美しく音楽的な歌声。三森さんは「偉人先人 Oh, Hero!!」で
格闘用のグローブを身につけ、ムエタイのワイクーのような舞いと、ボクササイズのような振付を見せた。青い
薔薇を携えた橘田さんの「禁断サンクチュアリ」は彼女にしか作り出せない世界だ。ここまでのライブを見て思
い出したのは、2015年9月19日に開催された「ライブ ミルキィホームズ 秋の大運動会」だ。「大運動
会」というコンセプトのよさもあり、私感だが、今のスタイルを確立したミルキィホームズとしての最高傑作と
言ってもいいライブだったと思う。だが最後のライブなのであれば、あの日を超えていってほしいと思った。

ライブ中盤の「Reflection」「オーバードライブ!」「勝利ノキズナ」はミルキィのかっこいい一面
を詰めこんだ並びで、特に「勝利ノキズナ」で拳を掲げた4人の立ち姿の強さや、ピアノの旋律や鳴くギターに
合わせた激しいダンス、そしてサビでエネルギーが吹き上がるような歌声の四重奏は圧巻と言ってよかった。