これがキャンディを与えるように反日左翼にした例え話です。
しかし、この私の例え話には一点訂正箇所があります。
この例え話を出したのは満州議論をしていた2008年前後だと思いますが、
前掲「全文リットン報告書 ビジネス社  渡部昇一 解説編集」が出版されたのは2014年で
その中に上記したこの文章があったわけです。

>この紛争は、一国が国際連盟規約の提供する調停の機会をあらかじめ十分に利用し尽くさずに、
>他の一国に宣戦を布告したといった性質の事件ではない。
全文リットン報告書 

リットンは調査した結果、日本が中国の権益侵害の事実を国際連盟に訴え、
調停が行われていたが解決していなかった、と証言しています。
私が例え話をした時はその事実を知りませんでした。

つまりリットンは解決できなかった国際連盟を暗に非難しています。
だからこそ勧告では、事変前(紛争前の日本の権益が侵害されている時)に戻してもこの問題は解決できないので
「列強の共同管理によって日本の権益を守ろう」という事になったのです。
この事は渡部氏も本書の中で「リットン報告書は相当程度、日本の立場を認めている」と述べています。
結局は満州国建国が認められなかったので勧告は拒否しますが、
この事について反日左翼以外のまともな人達は
「なぜ日本は勧告を受け入れなかったのだ?列強が共同管理して日本の権益を守ってくれるならば良いではないか」
と言うのです。
この事については後ほど説明します。