およそ110年前に大日本帝国は大韓帝国を併合したのだが、歴史を学ぶ者として、当時の半島民の暮らしぶりや思考パターン、マインドとは何だったのだろうかと想像の羽根を伸ばさなくてはならない。
歴史的事実を知るには、当時の文献や伝承を当たることになるのだが、どうしても推測することで時代を考察する部分があることも確かだ。

だが、我々は時代の生き証人ともいうべきタモツの生態を観察することで、往時の半島で生活していた民衆の生活の様子を学ぶことが出来る。

貧乏だから、同じ服をひたすら着回したり、洗濯することも知らない。衛生的であることが知識人であるとの価値観からか、劣等感を克服すべく頼まれもしないシンク磨きをしてみたり、コンクリート製の共用廊下に塩素を撒いてみたりすることで承認欲求を満たす行為は半島の伝統的思考法である。
また自らを大きく見せるために、自身の能力では手に余る事案を安請け合いしたり、期日までの約束を履行しなかったり、交わした約束を遵守するという信義を守るという概念が欠落するなど、およそ契約を交わすことで経済が回る近代的な資本主義の世界では生きにくい思考法をしている。

タモツは生き証人でもあるし、生きた教材でもある