0069右や左の名無し様
2022/12/16(金) 22:04:35.35ID:5X1r5wsV0>そんなふうに、しょっちゅう人の悪口を言っていた治虫は、当然、まわりの人からきらわれていた。と、思いますよね。
いえいえ、じつはまったくきらわれていなかったのです。
悪口を言うだけでなく、いそがしくて原稿がおくれることもしょっちゅうだった治虫は、たしかに、多くの人をこまらせてはいました。でも、治虫を知る人は、だいたい軽く笑みをうかべながら「こまった人でした」と言うそうです。決して、心からこまったような顔はしません。
それはどうしてかというと、みんな知っていたからです。治虫は「すごい」「うらやましい」と思ったときに、ついつい悪口を言ってしまう。このクセを、わかっていたのです。