ついに母親殺害未遂まで暴露

 私は現在でもそうだが、外国人( 人種は問わない) の巨乳モノが好きで、当時「BACHELOR」という洋物巨乳雑誌(現在も刊行中)の愛好者であった。その「BACHELOR」の最もいやらしいページが、学校から帰ってくると勉強机の上に「どや」とばかりに開陳されているのである。頭がおかしくなる。

 ここまでくると、これは単なる虐待というよりは性的虐待である。思春期の男子にとってこれ以上の恥辱は無い。私はこのころになると、いつ母と刺し違えてもよい、と思うようになった。が、こんなクズのために家庭裁判所送りになるのは人生の損だ、と何度も何度も考え直して母の殺害をすんでのところで踏みとどまった。

 しかし踏みとどまった代償は、私の精神に強度のストレスとして蓄積されていく。当時の私は、そのメカニズムを知らなかった。母による虐待に何百回も耐えたが、そのたびに私の精神は金属疲労のように、不可逆的に摩耗していったのである。