>>857
そうではないよ思うよ。西部のいた時代を考えないと
まさに時代の状況に応じた発言をしてるわけ、時代を無視しては語れないよ
少なくとも保守になってからは

つまり西部の保守思想は平衡(バランス) を重視した人だから
ネオリベの草分け的と言われてる時期は日本型資本主義が一億総中流を完成させた時期で
社会主義者もたくさんいた時代
だからもっと自由でいいんじゃないかと右寄りの発言をしていた時期

しかし90年代中頃以降には、時代がそちらに傾き始めたと察知したのか
ハイエクなどの小さな政府論に疑問を呈し始めている
そして21世紀にはいると完全に市場原理主義批判と(国家)社会主義の再評価を打ち出している

恐らく西部は、あなたたちのように社会主義だの自由主義だのをどちらが正しいと固定しては考えなかった
しかも大衆にたいして(追随する知識人を含めて)は、つまり大多数の意見の流行は、多くは間違えるという懐疑があった
だから時代がそちらに傾くと、バランスをとるために必ず先見性があるので反対の方の立場に立つ
それが固定的に思想を見る人には変節に見えるし、しかも必ず少数意見の方に味方することになるので、嫌われる運命だったと言える
自由貿易にしても80年代には肯定的な発言がおおかったが、21世紀にはいると否定的な発言が多くなるのはその典型

だから西部が生きていて、もし将来時代が、また社会主義寄りになり自由貿易を否定するように硬直化して多くの大衆がそれを支持する
時代になったら、西部は反対の立場に立ち自由貿易や自由主義経済の利点を訴え始めたと思う