>>780
資源国は、その資源が国内で利用しきれないほどに余ってるなら、それを自由に売れば良い
ただ、これは自国の便益を直接に増加させるのではなく、もっぱら他国の便益に寄与することによって、間接的に自国の便益を増進させようとする試みとなる
特に安全保障の領域において資源はカードになるから、もし国内で資源が余っていなくても、あえて輸出に回すような狂信的な政策(例:飢餓輸出)や、
国内で資源が有り余っているのに、あえて輸出しないような戦略(例:経済制裁)が採用できる

ただ、これは石炭のような一次資源に限られた話ではなく、工業製品やサービスについても、究極的には同じことが言える
イギリスは、産業革命から数十年の間、工業機械の輸出を安全保障上の動機から行わなかった
ついに工業機械の輸出が解禁されると、ドイツがそれを積極的に輸入し、イギリスに並ぶ工業国へと躍進を始める