>>855
>>862の人が代わりに言ってくれたことが、まったくそのままで、いくつか付け加える

付加価値が、人件費が高くなればなるほど高くなるメカニズムは、
高人件費が成立するがために、高付加価値が必要という逆説的な要因が前提にあるが、
「高給取りが生産している」という事実そのものが、市場における価値を高める側面も無視できない
まったく同じ物理構造の陶器であっても、名の知れた職人が作るものと、見習いが作るものでは、価値が異なる
原則としては、需要が供給を決定するが、時として、消費者が供給側の事情に左右され、需要を変じることもある

なお、自給経済において消費される財は、市場に出ないがため、経済的な価値はゼロになる
経済的な価値がゼロであれば、消費税も所得税もそこに発生しないから、合法的な税逃れが成立する
私が自給経済の話を持ち出したのは、主として貧困層が、税負担に耐えられなくなる将来を仮定してのことであった
逆進性の極めて強い税制が、市場経済に被さるのであれば、そこから逃げるのは当然のこと

自給経済の共同体については、いろいろな形が想像できるであろうが、根本理念としてはネガティブなものにならざるを得ない
強い言い方をすれば、市場経済における敗者が、やむを得ず自給経済に行き着くということ