>>717
明治以前に右左はないと書いたが厳密にはないわけではない。

話は日本神話に遡る。

「土着勢力VS国家体制を樹立しようとした大和朝廷」

という対立構図は古代に存在したのだが、大和朝廷が編集した日本神話が面白いのは
この両者は単に二極的に対峙し合ったわけではないということ。

「国譲り」という一種の弁証法によって両者は対立を止揚させ
融和を遂げたということだ。

私は日本の土着的原理を「地祇的原理」と呼び
国家的原理を「天神的原理」と呼ぶ。

日本史は、平安中期頃までの「天神的原理(右翼的原理)が主導する時代」と
平安後期から幕末までの「地祇的原理(左翼的原理)が主導する時代」に二分される。
明治維新以降は再び「天神的原理」が主流を占めたが、戦後は再び
「地祇的原理」が主流となった。(WJFブログ参照)