「工作員妄想」こそ妄想だったスリーパーセル問題    、梶井 彩子
http://agora-web.jp/archives/2031090.html

人を批判するのに事実を間違えてはアカン

明らかな事実誤認のある記事に乗っかったまま「『スリーパーセル』は三浦瑠麗の頭の中にだけある存在」などと三浦批判をしている人も散見され、
これはさすがにきちんと指摘すべきだろうと思うわけです。
古谷氏の文章で問題があるのは、公安調査庁と警察の公安部門の混同です。

当該記事で公安調査庁が発表した「内外情勢の回顧と展望」を引き、そこに「スリーパー(あるいは工作員)の文字がない」として三浦氏の言及を「妄想」としていますが、
記事中で公安調査庁は「公安当局」と変化し、さらに「我が公安警察」となり、最後は「我が公安や警察」となっています。

古谷氏の認識は定かではありませんが、公安調査庁の文書を引き、『警察白書』を引かずにいることから、
公安調査庁と警察の公安部門が別の組織であることを知らないか混同しているのではないかと思います。
公安調査庁は法務省の外局であり、警察の公安部門は都道府県警察本部の警備局に「公安課」として設置されているほか、
警視庁は「公安部」を持っています。同じ「公安」でも別組織です。
当該記事の「公安当局」が何を指しているのか不明ですが、少なくとも公安部(公安課)を持つ警察の資料である『警察白書』には「潜入する工作員」の文字があるので、
〈公安当局による報告書の中には「スリーパーセル」なる特殊工作員や活動家の記述は一切存在していない〉との記述は誤りでしょう。
以上の通り、単純な事実誤認について、ご本人は早急に本文を訂正するべきと思います。

これを機会に、学びましょう

地名を挙げたのがダメだ、差別だという文脈で言うならば、三浦氏が挙げてもいない「あいりん地区」「鶴橋」「生野区」などさらに具体的な地名を挙げて
「今は大丈夫だけど過去はやばかった」的な記述をしてしまった古谷氏の方が非難されるべきなのではないかと思わなくもありません。
それに工作員は必ずしも在日外国人や外国出身者に限らないのです。
これを機に勉強したらいいのではないでしょうか! いや、本当にいい機会だと思います。