江戸時代に入ると日本では剣道等の武術研鑽が盛んになっていった。
武術者達は技術を極めたその戦いを甲闘と呼び研鑽に励んでいた。

しかし中には武術を己の憎しみの為に使うものも表れはじめた。
武術者達はそのような戦いを丙闘と呼び忌み嫌うようになっていった。
これら丙闘を徹底的にどんな手を使っても潰そうとする一派が現れる。
読者の皆様もよくご存知の蟻田世師父と師範代にあたる野間屋隅恥である。
彼らの活躍は私の駄文で紹介するまでもなく諸兄は周知のことであろう。

なお、現代においてヘイトとよばれる行為が丙闘からきたのは言うまでもない事である。

民明書房 暗恥破ー闘いの歴史ーより抜粋