数日後、私はたまたまその町に行く用事ができ、ついでに彼の墓に
線香の一本もあげようと手紙に書かれた墓地に向かいました。
町から車で小一時間の山あいにあるその墓地は小高い丘の上にありました。
現地に着くとなにか違和感が。
霊園にしたらやけにこじんまりとしており、共同の墓標に掘られた彼の名前は
見つけましたが、その他の故人の名前がすべて「ポチ」や「タマ」や「ショコラ」
などで、とても人の名前には思えません。
私は清掃をしている職員をつかまえ聞いてみました。
そこで衝撃の事実を知るのでした。

<続く>