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2024/03/07
[FT]クリーンな地中水素、活用へ着々 米国で注目
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB01CJE0R00C24A3000000/
これまで科学者の間では、地中の微生物のエサになったり、化学反応で他の化合物になったりするため、地表の近くに純粋な水素はほとんど存在しないはすだとみられていた。

たが、コロラド大学ボルダー校のアレクシス・テンプルトン氏は、鉄分を豊富に含む特定の鉱物が水と反応して水素が大量に生成されているというのが現在の地質学者の見解だとAAAS年次大会で述べた。

水素は油田や天然ガス田とは異なる地質学的条件を必要とする。 「我々は正しい場所で正しいツールを使って水素資源を探してこなかった」とプロジェクトリーダーのエリス氏は言う。

地質学者は今、世界各地で天然水素の埋蔵を発見している。2月には南欧アルバニア北東部のブルチザにあるクロム鉱山で、年間200トン以上の水素が噴き出ていると研究チームが報告した。

 西アフリカ・マリ共和国のブーラケブグー村が天然水素の採掘の発祥地とされることが多い。2012年以降、ほぼ純粋な水素が掘削孔から減圧せずに噴き出ており、村に初めて電気が供給されるようになった。

エリス氏はブーラケプグー村にある水素のガス井について、1859年の石油産業誕生に比肩する水素プームにつながる可能性もあると指摘する。石油は同年、米東部ペンシルべニア州タイタスビルでエドウィン・ドレークが掘り当てたのが始まりとなった。