【医師が告白】“日本の恥”と酷評された「小児がん検診」を今こそ復活すべき理由

■集団検診の失敗例と酷評 本当に「日本の恥」なのか

「世界に恥をさらした集団検診の失敗例」――2003年に休止(中止ではない)されて以来20年間にも渡って痛烈に酷評され続けている検診がある。
 「神経芽腫マス・スクリーニング(以下マス)」だ。

 1985年に生後6カ月の乳児全員を対象に全国規模で開始され、その受診率は一時90%超にも上ったが、陽性となり腫瘍が発見されても観察しているうちに自然に退縮するケースがあったことから、過剰診断だとの指摘が相次ぐ。

 さらに02年「この検診を行なっても死亡率は減少しない」というドイツとカナダの研究論文が権威ある総合医学雑誌『New England Journal of Medicine』に掲載されたことをきっかけに否定的な声が高まり、翌03年、休止に追い込まれた。

(以下略、続きはソースでご確認ください)

木原洋美:医療ジャーナリスト 2023.12.31 7:00
https://diamond.jp/articles/-/336779