2023年12月11日 12時37分 サイエンス

国際宇宙ステーション(ISS)で収穫されて行方不明になっていた「宇宙産トマト」が8カ月に越しに発見されました。
トマトを収穫した宇宙飛行士はトマト盗み食いの疑惑をかけられていたのですが、トマト発見により盗み食いをしていなかったことが証明されています。

Space station astronauts solve the mystery of a missing tomato : NPR
https://www.npr.org/2023/12/10/1218418262/missing-tomato-international-space-station

ISSでは宇宙ミッション中の食料供給補助や火星での生鮮食品供給を可能にするために野菜の栽培実験が実施されています。
今回発見された宇宙産トマトは栽培実験プロジェクト「Veg-05」で栽培されたもので、実験結果は宇宙空間だけでなく
「庭に出られない高齢者が室内で園芸を楽しむ」といった地球上の限定的な環境での栽培にも応用できることが期待されていました。

宇宙飛行士の若田光一氏が2023年2月26日に投稿した以下のポストには、Veg-05でのトマト栽培の様子が記録されています。

その後、2023年3月29日にはISSの公式Xアカウントが「It’s harvest time!(収穫の時間だ!)」と投稿し、Veg-05で栽培したトマトが収穫時期を迎えたことを報告しました。

しかし、収穫されたトマトはサンプルとして保存される前に行方不明になってしまった模様。このため、収穫を担当した宇宙飛行士のフランク・ルビオ氏がトマトの盗み食いを疑われることとなりました。

https://gigazine.net/news/20231211-iss-tomato-found/
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