英科学誌「ネイチャー」の発行元である学術出版社「シュプリンガー・ネイチャー」が、東京大や大阪大で中国人研究者らと中国の大学・研究機関とのキャリア相談会を初めて開いたことが13日、分かった。米中対立を背景に米国からの人材確保が難しくなったため、中国側が研究人材の供給源として日本に注目している可能性がある。ただ6月には国立の研究所で中国籍研究員による漏えい事件も発覚する中、多額の国費が投入される大学側には、研究成果の流出防止などにより慎重な姿勢が求められる。

同社によると、東京大での相談会は本郷キャンパス(東京都文京区)内の山上会館で7月8日に実施。翌9日には、大阪大の中之島センター(大阪市北区)でも開かれた。いずれも非公開で、このうち山上会館側は「撮影を含む取材は一切認めていない」として、建物外観の撮影を含むすべての取材を拒否した。

参加対象は、博士課程修了者やリサーチフェローと呼ばれる研究員といった若手研究者らで、東京大や大阪大といった所属組織は問わない。同社は参加者の数を明らかにしていないが、「100人未満の比較的小規模なもの」と回答した。

参加申し込みは、国籍を問わずに日本国内すべての研究者が可能だったが、同社は「イベントに参画するのが中国の研究機関であることから、日本にいる中国人研究者が主に出席することを想定している」との見解を示した。


※以下省略。記事全文はソース元にて

2023/7/13 17:24
https://www.sankei.com/article/20230713-ADXLJKXBTVJIDPOJZG5QYJOAEU/


■東京大・大阪大で行われたキャリア相談会告知ページ
Careers Live in Japan 2023
https://conferences.nature.com/event/7b22e6e6-ff52-4395-8c74-0e6193137676/summary