仮想現実(VR)が体験できるゴーグルをつけてゲームを楽しむうちに、左右の視力差がある子どもの弱視が改善していく――。大手商社の住友商事が、そんな「治療用アプリ」の開発を急いでいる。保険の適用を受けて、早ければ2025年度にも発売するのが目標だ。

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VR(仮想現実)の技術を弱視治療に生かす剣玉ゲームのデモンストレーション。背後のスクリーンに左右の目それぞれが見ている映像が映し出された。視力が低い目に鮮明な映像を見せることで、左右の視力差の改善につなげたいという=東京・大手町、青田秀樹撮影
VRのゲームで弱視を治療 住商とベンチャーが治療用アプリ開発へ
青田秀樹
2022/11/15 8:30有料記事
 仮想現実(VR)が体験できるゴーグルをつけてゲームを楽しむうちに、左右の視力差がある子どもの弱視が改善していく――。大手商社の住友商事が、そんな「治療用アプリ」の開発を急いでいる。保険の適用を受けて、早ければ2025年度にも発売するのが目標だ。

「子どもを近視から守る」夢追って 医学部教授から上場企業の社長に
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 子どもの約3%が罹患(りかん)するという弱視。今回、視力回復を目ざすのは、左右の視力に開きがある「不同視弱視」などの症例だ。

 現状では、視力が高い目を毎日数時間パッチで覆い、視力が低い目を集中的に使って視神経を刺激する治療法が一般的だ。

 視力回復は、幼児、児童のうちに取り組むのが効果的とされる。とはいえ子どもたちはアイパッチを嫌がることがままあり、保護者にも大きな悩みや負担となっている。

https://www.asahi.com/articles/ASQCG6WGKQC3ULFA00D.html