環境省は24日、沖縄県の石垣島と西表島の間に広がる国内最大のサンゴ礁「石西礁湖(せきせいしょうこ)」を9月に調査し、一部でも白化したり死滅したりしたサンゴ群体が92・8%だったと発表した。近年で最悪だった2016年の97・0%に次ぐ結果。台風の接近が少なく、記録的な高水温になったことが主な要因とみている。

 調査は05年以降、毎年実施。今年は9月24〜29日に31地点を対象にした。健全な群体は7・2%、一部白化は42・7%、完全白化は32・3%、死滅は17・7%。生きたサンゴが海底を覆う割合の「被度」は、21・6%(前年比4・6ポイント減)で緩やかな回復から減少に転じた。16年の約49%に比べると半分以下だった。

https://mainichi.jp/articles/20221024/k00/00m/040/259000c