中国の研究者、量子操作速度に限界があることを証明

【3月2日 Xinhua News】中国の研究者がこのほど、単一原子レベルの量子操作速度に限界があることを実証した。
 研究成果は、量子測定の最適化、量子状態の準備、量子情報の読み取り、量子コンピューターの高速化などに対し、重要な参考となる。

 中国科学院精密測量科学・技術創新研究院は2月24日、同院の馮芒(Feng Mang)氏率いる研究チームが、鄭州大学の閆磊磊(Yan Leilei)・蘇石磊(Su Shilei)両氏率いるチームや広州工業技術研究院、河南大学などと協力し、単一の超低温カルシウムイオンで構成された量子シミュレーション実験プラットフォームを用いて、量子操作速度に限界があることを実証したと明らかにした。
 研究では、パラメーターや条件を変えて複数回実験を行い、測定結果の比較を繰り返し、最終的に量子情報の読み取り速度が量子系のエントロピーの変化で決まることを証明した。
 これにより、量子精密測定技術や量子操作効率の向上に必要なエネルギー消費について、原理を説明することが可能になった。

(以下略、続きはソースでご確認ください)

日経xtech 2022.03.09
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01502/030800069/