月経中に「血の涙」が出る珍しい症例が報告される

「血の涙」という慣用句は「怒りや悲しみのあまりあふれ出る涙」を指し、実際に血が涙のように眼から流れ出てくるという状況を意味するわけではありません。
しかし、文字通りの「血の涙」が月経中に流れ出てしまうという特異体質の女性が新たに報告されています。

Woman cries blood tears during menstruation in 'rare and unusual clinical case' | Live Science
https://www.livescience.com/blood-tears-menstruation.html

涙は涙腺内の毛細血管から得た血液から血球を除いて液体成分のみを取り出したもので、成分的にはほぼ血液と同じです。
「眼から血が流れる」という報告はしばしばフェイクのように扱われますが、細菌性結膜炎や外傷などによって血の涙を流すという症例はこれまで複数確認されており、「Haemolacria」という病名も存在します。

新たにインドのチャンディーガル大学院医学教育研究所(PGIMER)のSoumitra Ghosh氏らが報告した症例が特に珍しいとされたのは、眼から流れ出た血が文字通り「血そのもの」に見え、さらに月経により引き起こされるという点でした。
これまで報告されてきたHaemolacriaは、前述の通り細菌性結膜炎や外傷などの病気や怪我で引き起こされることが多く、さらに流れ出る血も通常の涙と血が混ざったような「純粋な血」とは遠いものが大半でした。
そのため、今回の症例は、特に珍しいものとして報じられています。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

Gigazine 2021年04月24日 09時00分
https://gigazine.net/news/20210424-blood-tears-during-menstruation/