蛾の触角をドローンに移植 匂いの発生源に向かって飛行する「Smellicopter」

 ワシントン大学とメリーランド大学の米研究チームが開発した「Smellicopter」は、匂いに向かって移動して匂いの発生源を特定する、手のひらサイズの自律型ドローンだ。
 人工の臭気検知器を使わず、蛾の匂いセンサーである触角をドローンに移植した。

 虫の触覚は、嗅覚範囲や応答速度、識別精度に優れている。
 例えば、オスの蛾は長距離にわたってメスを追跡し、1兆分の1以下の濃度でメスのフェロモンを検出するとされている。
 研究チームは、人工の臭気検知器よりも虫の匂いセンサーの方が有能だとみている。

 この優れた虫の匂いセンサーをドローンに搭載するため、タバコスズメガの触角を使用する。
 本体から切断するため、事前に冷やして低温麻酔を行う。
 切除した触角は、両端に金属ワイヤーを挿入しドローン本体の回路基板に接続する。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

[山下裕毅,ITmedia] 2021年03月20日 07時18分
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2103/20/news009.html