満月約90個分の範囲に広がる超新星残骸をX線の観測で発見

 マックス・プランク地球外物理学研究所のWerner Becker氏らの研究グループは、2019年7月に打ち上げられたロシアとドイツのX線宇宙望遠鏡「Spektr-RG」の観測により、「うみへび座」の方向で新たに超新星残骸が見つかったとする研究成果を発表しました。
 発表によると、この超新星残骸はX線の観測で発見されたものとしては見かけの大きさが最大とされています。

 超新星残骸とは、超新星爆発にともなう衝撃波によって周囲のガスが高温に熱せられ、光やX線、電波などを放つ天体のことです。
 超新星爆発そのものは数か月程度しか観測できないものの、超新星残骸は10万年前後に渡り検出できるとされています。

 今回発見された超新星残骸はBecker氏の故郷であるバート・ヘニンゲン(ドイツ)の中世における呼び名にちなみ、研究グループから「Hoinga(ホインガ)」と呼ばれています。
 発表によるとHoingaの見かけの直径は約4.4度で、満月約90個分の範囲に広がっているといい、地球からの距離は約1600光年と推定されています。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

sorae 2021-03-10
https://sorae.info/astronomy/20210310-hoinga.html