太陽系を高速で移動できる「天体の高速道路」が発見される

■観測データとシミュレーションデータの解析により、物体が太陽系を高速で移動できる「天体の高速道路(セレスティアル・アウトバーン)」が発見された.....

 物体が太陽系を高速で移動できる「天体の高速道路(セレスティアル・アウトバーン)」が発見された。
 このルートを活用することで、より速くより遠くに宇宙探査機を送れると期待されるほか、地球と接触するおそれのある地球近傍天体(NEO)の研究やモニタリングにも役立つとみられる。

■ 「天体の高速道路」が、アーチ状につながって構成されている

 セルビア・ベルグラード天文台や米カリフォルニア大学サンディエゴ校らの研究チームは、観測データとシミュレーションデータの解析により、この「天体の高速道路」が、「宇宙多様体」と呼ばれる目に見えない構造の内側でアーチ状につながって構成され、各惑星が独自の多様体を生成してこれをつくりあげていることを明らかにした。

 一連の研究成果は、2020年11月25日に学術雑誌「サイエンスアドバンシズ」で発表されている。

 研究チームは、太陽系内の無数の軌道の数値データを収集し、既知の宇宙多様体とどのように適合しているかを計算。
 カオスの検出に用いられるFLI法により、宇宙多様体の存在とその全体的な構造を検出し、軌道の時間の尺度に作用する不安定性をとらえた。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

ニューズウィーク日本版 12/15(火) 19:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4697535978fc42a9404ccea9c19948434006c68