あまりにもリアルなAI製の「架空の人物の顔」はどこで見分ければいいのか?

 実在していない人間の顔写真を生成するAIの精度はいまやすさまじいものになっており、ぱっと見ただけでは実在する人間なのか、それとも架空の人間なのかの判別が難しくなっています。
 これにより、フェイクニュースがより真実味を増してしまうという問題が懸念されているところ、ニューヨーク・タイムズが「AI生成画像を見分けるポイント」を公開しています。

 Do These A.I.-Created Fake People Look Real to You? - The New York Times
 https://www.nytimes.com/interactive/2020/11/21/science/artificial-intelligence-fake-people-faces.html

 AIが存在しない人の顔を生成する技術は、近年急成長している分野です。
 以前であれば作れなかったレベルの顔が比較的容易に作れるようになり、存在しない人の画像を1枚あたり2.99ドル(約310円)、あるいは1000枚あたり1000ドル(約10万5000円)で生成・販売するというウェブサイト「Generated.Photos」が登場するまでになりました。
 あまりの精度に本物の人間の写真なのか、それともAIが作り出したフェイクなのかの判別が難しくなり、フェイクニュースで乱用されるという問題も懸念されています。


 このようなフェイクの顔を作成するためには、敵対的生成ネットワーク(GANs)が利用されます。
 GANsは生成ネットワークと識別ネットワークの2つから構成され、人が与えた「実在する人物の顔画像データ」をもとに「生成ネットワークが画像を出力して識別ネットワークがその成否を判断する」という行動を続けることで、生成側は識別側に見分けられないように、識別側はより正確に識別できるように学習していくというもの。

 GANsソフトウェアはさまざまな「値」によって顔を調整できるようになっています。以下から年齢という値を変更してみます。少年の顔が……

(以下略、続きと画像はソースでご確認下さい)

Gigazine 2020年11月24日 16時00分
https://gigazine.net/news/20201124-ai-created-fake-people/