ハマグリが大量発生 専門家も「極めて珍しい現象」

 18日、千葉県の九十九里浜の浜辺には、大量のハマグリが打ち上げられていました。

 15日に撮影された写真では、大量のハマグリが波打ち際を埋め尽くし、足の踏み場もありません。

 今月10日ごろから、九十九里浜の全域で連日、大量のハマグリが打ち上げられているのだといいます。

 九十九里浜全域には漁業権が設定されていて、一般の人がハマグリを許可なくとることは禁止されています。

 違反した場合、20万円以下の罰金に処されます。

 しかし、大量のハマグリを求め、浜辺には人が集まっていました。

 18日午前中にハマグリを持ち帰った、70代の釣り人は「500から600人、きょういたよ。あのふ頭に釣りに行こうと思ったら、魚なんかこの小さいのしか釣れないんだから。釣り行ってる場合じゃないよ。ハマグリ拾っていきなさいよ」と話します。

 なかには、200個近くハマグリをとった人もいました。

 地元の漁協はハマグリを保護して、沖合に戻していて、勝手に持ち帰らないよう呼び掛けています。

 突如として打ち上げられた大量のハマグリ。

 専門家の千葉県立中央博物館・黒住耐二上席研究員は「大量にハマグリの大きな個体が打ち上がったってことは聞いたことがない。実際に文献で確認できることはなかった。極めて珍しい現象だと私は思っている」と話します。

テレ朝news 2020年11月19日 14時8分
https://news.livedoor.com/article/detail/19247242/