ネアンデルタール人の遺伝子、コロナ重症化に関与か 研究

【10月1日 AFP】約6万年前にヒトゲノムに挿入されたネアンデルタール人(Neanderthal)の遺伝子の断片が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化リスクを高めることが分かったとする研究報告が9月30日、英科学誌ネイチャー(Nature)電子版に発表された。
ネアンデルタール人から受け継いだ遺伝子コードを保有する人が新型コロナに感染すると、人工呼吸器が必要となる可能性が3倍高くなるという。

 新型コロナ患者は、集中治療室での治療が必要な人もいれば、軽症や無症状で済む人もいる。
高齢者や男性、持病のある人が重症化しやすいことは分かっているが、今回新たに遺伝的要因も影響し得ることが明らかになった。

 報告書の共著者で独マックス・プランク進化人類学研究所(Max Planck Institute for Evolutionary Anthropology)の遺伝学研究分門トップのスバンテ・ペーボ(Svante Paabo)氏は、「ネアンデルタール人の遺伝的遺産が、現在のパンデミック(世界的な大流行)の中でこのような悲劇的な結果をもたらしているというのは衝撃的だ」と述べている。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

AFPBB News 2020年10月1日 15:54 発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3307571