世界的快挙の後で予算削減 困惑の天文台・水沢観測所と、研究者の思い

 昨年4月、地球上の8つの電波望遠鏡を結合させた国際協力プロジェクトEHTが、史上初めてブラックホールの影を画像で捉えることに成功したと発表した。
 日本グループの中心的役割を担ったのが国立天文台・水沢VLBI観測所だ。
 だが、同観測所の今年度予算は前年より半減され、研究者の間で強い動揺が広がった。
 なぜこんな事態になったのか。
 困惑する研究者に取材するとともに、天文台台長にその真意を問うた。
 (文・写真:科学ライター・荒舩良孝/Yahoo!ニュース 特集編集部)

■世界初のブラックホールの撮影

 「皆さん、準備はよろしいでしょうか。イベント・ホライズン・テレスコープの最初の成果をご紹介します。こちらです」

 2019年4月10日午後10時10分、東京・永田町にほど近い会議室「紀尾井カンファレンス」。
 国立天文台・水沢VLBI観測所(岩手県)の本間希樹所長の言葉に続き、スクリーンに1枚の画像が投影された。
 映っていたのは、闇の中でリングを描くオレンジ色の光。
 世界で初めてブラックホールの影をとらえた画像だった。
 記者席から「おお」とどよめきが起こった。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)
https://news.yahoo.co.jp/feature/1816