がん化のリスクあるiPS細胞を除去 肥満治療薬で

 iPS細胞を変化させる際に、肥満の治療薬を加えることで、がん化のリスクがある細胞のみを取り除くことができたと、慶応大などのチームが発表した。
 iPS細胞の純度を高めることで、細胞移植などの安全性を高められる可能性がある。
 米科学誌「アイサイエンス」に6日に掲載された。

 iPS細胞はさまざまな細胞に変化させることができ、目の組織や神経、心筋の細胞にして患者に移植する治療法が研究されている。
 しかし、うまく変化できない細胞が残っていると、がん化するおそれがあることが課題になっている。

 チームは、変化する前のヒトのiPS細胞内のたんぱく質を解析し、細胞の増殖に脂肪酸が関係していることをつきとめた。
 そこで、脂肪酸の合成を妨げる効果があり、米国などで肥満治療薬として承認されている「オルリスタット」をiPS細胞が入った培養皿に加えた。
 すると、変化前のiPS細胞を死滅させることができたという。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

朝日新聞デジタル 9/11(金) 14:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/14f4db32a031d1391bce182b46a028185bac56aa