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2020/08/18(火) 19:01:34.86ID:CAP_USER背中で卵がかえるカエルや、胎内で共食いするサメの赤ちゃんも
2020.08.12
ピパピパとも呼ばれるコモリガエル。米セントルイス動物園で撮影。メスは背中の穴で卵を孵化させる。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK)
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子を産むと聞いて私たちが思い浮かべるのは、子どもの状態で出産する「胎生」だろう。ヒトを含む哺乳類は子どもを産み(胎生)、ほかの動物は卵を産む(卵生)と考えられていることが多いが、実際はそれほど単純ではない。動物は、実に多彩な方法で子どもをこの世に送り出している。
まず胎生は哺乳類だけのものではない。実は、魚類や両生類、昆虫でも見られる。ブラジル、ブタンタン研究所の爬虫類学者エンリケ・ブラス氏によると、胎生はさまざまな種の動物で別々に150回にもわたって進化したという。
卵生と胎生には、それぞれ利点と欠点がある。ただし、この2つは二者択一というわけではない。卵生と胎生は1本の連続した線上にある2つの点のようなもので、その中間的なやり方で子を産む動物がたくさんいる。
卵生と胎生の間で
すべての母親が子どものために行わなければならないことが一つある。それは、栄養を与えることだ。卵生の場合は卵の中の卵黄として栄養分を与え、胎生の場合は母体から直接栄養を与える(ただし、タツノオトシゴは、父親が子どもに栄養を与える)。(参考記事:「オスが出産、タツノオトシゴの健気な愛の営み」)
ところが、胎児を産むが、母体が直接栄養を与えることがない種がいる。その場合、胚は母体内の卵のなかで卵黄から栄養を得ながら成長する。やがて赤ちゃんは母親の胎内で孵化した後、外の世界へ生まれ出てくる。こうした産み方は「卵胎生」とも呼ばれ、クサリヘビなどによく見られる。ただし、その他のヘビの多くは卵を産む。卵胎生はグッピーなどの魚にも見られる。
一方で、シュールな出産劇を見せるのが、コモリガエル(ピパピパ)だ。コモリガエルは、南米の熱帯雨林に生息する平べったい両生類で、交尾する際にオスは受精卵をメスの背中に埋め込む。メスの背中の皮膚は卵を取り込んで膨らむ。胚はここで数カ月にわたって成長し、やがて背中から小さなカエルの姿で誕生する。オタマジャクシの段階は完全に省略される。(参考記事:「一挙紹介、子どもを背負う動物たち」)
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