0001しじみ ★
2020/06/22(月) 19:54:39.10ID:CAP_USER野外では、さまざまな虫が多くの植物の葉を餌としている。だが、虫が実際に食べている最中を確認できない場合、葉がかじられた痕のみでは、虫の種類を特定するのは困難だった。
チームの工藤葵・京大4回(4年)生らは、水や土から微量のDNAを検出して、生息する生物の種類を特定する「環境DNA」という手法に着目。葉のかじり痕にも虫のDNAを含んだ分泌物が残っているとみて、DNAの検出を試みた。
飼育するカイコが桑の葉を食べた痕からは、カイコのDNAを検出できた。自然界でも、雑草の一種ギシギシのかじり痕から、ベニシジミというチョウのDNAを検出することに成功した。今回の研究は、DNAが検出可能かどうかを確かめるのが目的のため、かじった虫が事前に判明している「答え合わせ」だったが、今後は虫の特定に応用する研究を進める。自然界では日光や雨の影響でDNAが検出できなかった試料もあり、検出精度の向上が今後の課題だとしている。チームの山本哲史・京大助教(動物生態学)は「絶滅の危機にある昆虫が主に何を食べているか、DNAを手がかりに調べたりするのに役立つ」と話している。
研究成果は、米専門誌「エンバイロメンタル・DNA」(http://dx.doi.org/10.1002/edn3.113別ウインドウで開きます)に掲載された。
https://www.asahicom.jp/articles/images/hw414_AS20200622000979_comm.jpg
朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASN6Q3GR5N6DPLBJ003.html