>>829
黒ボク土のある土地は肥料の三大要素のひとつの
リンが無駄に消耗するので黒ボク土のめちゃくちゃ少ない近畿に比べて
大量のリン肥料を投入しないと稲や実のなる野菜が育たない。
リンは実を肥やす成分
チッソは葉肥え、カリは根肥え
https://www.jstage.jst.go.jp/article/dojo/70/6/70_KJ00001682030/_article/-char/ja/
>従来未耕地において,アロフェン質黒ボク土は,「弱酸」的性格を示すと考えられてきたが,
>610試料のうち28試料は交換酸度y_1 6を越える「強酸」性土壌であった。
>これに対して,未耕地で強酸的性格を示すと考えられてきた非アロフェン質黒ボク土は,
>耕地化に伴う酸性矯正によって317試料のうち239試料が交換酸度y_1 6未満の弱酸性に区分された。
非アロフェン質黒ボク土の分布
https://soil-inventory.dc.affrc.go.jp/explain/D5.html
アロフェン質黒ボク土の分布
上記リンクのD5をD6に換える

>日本の土壌の有効態リン酸レベルは元々低い。弥生時代に稲作が北九州から東に向かって伝播した際にも,
>瀬戸内海沿岸の相対的にリン酸レベルの高い沖積土地帯に急速に広まったのに,
>鈴鹿山脈を越えるあたりから,伝播スピードが急激に下がり,関東への伝播は最も遅れた。
>その原因は,鈴鹿山脈あたりから黒ボク土あるいは黒ボク土の混じったリン酸を難溶化する土壌が存在したためである,
>との説明がなされている(藤原彰夫 (1991) 土と日本古代文化.博友社)。