日本の無人の宇宙輸送船「こうのとり」の最後となる9号機は25日夜、国際宇宙ステーションに到着し、「こうのとり」は、計画された9機すべてが国際宇宙ステーションへの飛行に成功しました。

国際宇宙ステーションに物資を届ける「こうのとり」9号機は、今月21日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。

その後、高度400キロ付近で地球を周回している宇宙ステーションにゆっくりと接近し、日本時間の午後9時すぎ、国際宇宙ステーションの宇宙飛行士が操作するロボットアームでキャッチされ、「こうのとり」9号機は無事に到着しました。

「こうのとり」9号機には宇宙飛行士の食料やバッテリーなどおよそ6.2トン分の物資が搭載されていて、このあと宇宙飛行士がハッチを開けて物資を受け取る見込みです。

「こうのとり」は11年前の2009年から運用が始まり、最後となる今回の9号機まで、計画された9機すべて国際宇宙ステーションへの飛行に成功し、合わせておよそ50トンの物資を届けたことになります。

JAXA=宇宙航空研究開発機構は「こうのとり」の後継機として「HTVーX」を開発して、来年度中の打ち上げを目指すことにしています。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200525/K10012444691_2005252259_2005252308_01_02.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200525/K10012444691_2005252259_2005252308_01_03.jpg

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200525/k10012444691000.html