新型コロナ抗体検査 発症後1週間では陽性率2割
2020/4/7(火) 15:50
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読売新聞(ヨミドクター)
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YAHOO!JAPAN NEWS
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13日以降でほぼ陽性に
 新型コロナウイルス感染の血清中の抗体を調べる検査について、国立感染症研究所が4月1日、市販の研究用試薬を用いた研究結果をウェブサイトで公表した。
一般的な急性ウイルス感染症では発症後1週間ほど経過して血中に抗体ができるとされる。今回の新型コロナウイルス検査では発症後7〜8日で陽性だったのは25%で、ほとんどの人が陽性となったのは発症後13日以降だった。

 研究は、PCR法で陽性と確定した患者血清の残った検体(37症例、87検体)を用い、イムノクロマト法による試薬で、IgG抗体、IgM抗体について、発症後の日数ごとの陽性率を調べた。
発症後6日までで陽性となったのは1例だけで、発症日に陽性になっていることから以前からの感染の可能性が考えられた。陽性率は発症後7〜8日で25・0%、9〜12日で52・4%、13日以降で96・9%だった。IgM抗体が陽性だった検体はすべてIgG抗体も陽性だった。

 症例が少ないことなどから、この試薬の性能を評価するものではないことや、精度は試薬ごとに変わる可能性もあり、調査は限定的なものだとしたうえで、新型コロナウイルスの血清抗体検査の位置づけを考えるうえでの参考情報となることを期待するとしている。