Lifestyle
2020.02.21

古川諭香

 このところ、メディアでは新型コロナウイルス感染症に関する新情報が続々と報道され続けていますが、実は猫も「猫コロナウイルス」というものを所有しています。このウイルスはヒトに感染することはありませんが、猫同士での感染はあり、時には命を落とす危険性があるので、注意が必要です。

今回は「猫コロナウイルス」とは、どんな病気なのかを、「オールペットクリニック」監修のもと、解説します。猫飼いさんは愛猫に異変が見られた時、参考にしてみてください。





そもそも「猫コロナウイルス」とは

 猫コロナウイルスは「猫腸コロナウイルス」と「猫伝染性腹膜炎ウイルス」という2タイプに分けられます。この2つは検査で区別することが難しいものですが、表れる症状は異なります。  
まず、猫腸コロナウイルスは感染猫の糞便中や唾液中に含まれ、毛づくろいなどによって感染(接触感染)しますが、健康な猫は感染しても無症状であることがほとんど。中には軽い腸炎を起こす子もいますが、数ヶ月で完治してしまうことが多いと言われています。  
しかし、猫腸コロナウイルスが猫の体内で突然変異し、猫伝染性腹膜炎ウイルスとなると「猫伝染性腹膜炎(FIP)」という病気が発症。こちらは猫腸コロナウイルスとは違い、命を落としてしまう危険性が高い病気です。  
この病気が発症しやすいのは子猫、老猫、ストレスが大きい環境下で暮らす猫だと言われており、雑種よりも純血種のほうがかかりやすいという調査結果もあります。今のところ、免疫力の低下が発症に関係しているのではないかという説が有力なよう。  
残念ながら、突然変異する原因はまだ解明されておらず、日本に限らず海外でも有効なワクチンがないため予防も難しい病気です。





「猫伝染性腹膜炎」は2タイプに分けられる
     ===== 後略 =====
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命を落としてしまう可能性も
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