2020年2月9日 11時13分

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政府の情報収集衛星を載せたH2Aロケット41号機は、9日午前10時34分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。衛星はおよそ20分後に予定した軌道に投入され、打ち上げは成功しました。

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政府の情報収集衛星を載せたH2Aロケット41号機は、9日午前10時34分、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。

補助ロケットや1段目のエンジンなどを切り離しながら上昇を続け、打ち上げからおよそ20分後に衛星を予定どおり地球を回る軌道に投入し、打ち上げは成功しました。

政府の情報収集衛星は、高度数百キロの上空から地球上のあらゆる場所を撮影できる事実上の偵察衛星で北朝鮮のミサイル発射施設の動向や災害時の被害の把握などに活用されています。

内閣衛星情報センターによりますと、情報収集衛星として現在運用されているのは
日中に地上の様子を撮影する「光学衛星」が2機と、夜間や悪天候でも電波を使って撮影ができる「レーダー衛星」が5機の、合わせて7機で、今回打ち上げられたのは「光学衛星」です。

政府は今後さらに衛星を増やし、合わせて10機運用する体制を確立させたい考えです。

一方で、情報収集衛星の開発と打ち上げ、運用にかかった費用はこれまでに1兆4000億円余りで、今回の「光学衛星」にも開発費としておよそ350億円が投じられています。

今回の打ち上げは当初、先月27日の予定でしたが、天候の不良や地上設備の不具合のため延期されていました。


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