2019.12.09 Mon posted at 17:05 JST
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(CNN) 米カリフォルニア科学アカデミーは9日までに、所属する研究者らが今年発見した動植物の新種の数が71種類に達したことを明らかにした。

新種の内訳は花や魚、サンゴ、クモ、ウミウシ、アリ、トカゲなど多岐にわたる。発見された地域は3つの海洋と5つの大陸にまたがり、洞窟や森林、深海底など地形も様々だ。

興味をそそるこれらの新種について学ぶことは、環境や生物群系の知見を深めるのみならず、自然保護の効果的な取り組みにも寄与するとみられる。

新たに見つかった魚には、タンザニア沖のインド洋のサンゴ礁にすみ鮮やかな紫色のうろこを持つイトヒキベラ属の魚や、ネコの目を思わせる巨大な目をしたパプアニューギニアのテンジクダイの一種などが含まれる。前者に対してはアメコミ作品「ブラックパンサー」に登場する架空の国「ワカンダ」にちなんだ学名がつけられた。

爬虫(はちゅう)類では斑点のあるヤモリ15種、ヨロイトカゲ1種、有隣目スキンク科に分類されるトカゲ3種などが新たに見つかった。これらの新種は生息範囲が極めて限られており、その多くが絶滅の危機に瀕している。今後、森林伐採などでその数をさらに激減させる恐れがあるほか、カミアリなど移入種の脅威にさらされているケースもあるという。

ウミウシの仲間ではカラフルで素早く擬態を行うものや、同じ場所に住む巻貝の卵に似た姿を持つ種類が新種として認められた。

クモはメキシコの砂漠にできたアリ塚に住む種類など5種が新たに見つかった。このほか節足動物のザトウムシの仲間で、暗い洞窟の中の暮らしに適応した新種がクロアチアで発見された。

フォークランド諸島(アルゼンチン名・ マルビナス諸島)沖の深さ約600メートルのところに生息するガンギエイの仲間も新種であることが分かった。この種はすでに漁師によって捕らえられ、高級食材として市場に出回っている可能性があるという。