【ロンドン時事】
英政府は25日、19世紀初頭にオーストラリア大陸を周回し、「オーストラリア」と命名する上で重要な役割を担った英探検家マシュー・フリンダースの遺体をロンドンで発見したと発表した。
1840年代から埋葬場所が分からなくなっていたが、高速鉄道の建設工事現場で見つかったという。
 英政府などによると、フリンダースは1814年、探検の記録をまとめた「テラ・オーストラリスへの航海」を出版。これが後の命名のきっかけとなった。
豪各地に銅像が建てられたほか、通りや駅に名前を付けられ、今日でも多くの尊敬を集めている。
 出版直後に死去し、ロンドンの墓地に埋葬された。しかし、1840年代に近くの鉄道駅拡張のために埋葬場所を移転後、遺体の行方が分からなくなった。
工事現場で見つかったひつぎに胸部プレートがあり、特定できたという。
 今後、近くの庭園に埋葬する。
高速鉄道計画を進める政府系企業HS2のヘレン・ワス氏は「発見はこの探検家の偉大な業績と人生を学ぶまたとない機会となる」と語った。
(2019/01/26-05:54)

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時事ドットコム
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