製鉄跡が見つかっても、鉄器が出土しないことは結構あるから、実際残りにくい遺物なんだとは思う。
青銅より腐食しやすい金属だ。

実際、土壌の性質から、土中の鉄のさびやすさ・朽ちやすさにアプローチしている論文はないの?

鉄は、水+酸素が豊富だと、腐食が進む。
水に浸かっちゃうより、水面付近で水と空気の両方に触れやすい環境だとより腐食が進む。
土中ならば、それなりにジメジメしていて、それでいて空気の層も含んでいれば、腐食しやすいだろう。
例えば、田んぼで鉄鍬使っている最中に、その先を失くしたら、かなりの確率で現代には残らないだろう。
腐食しやすい環境がばっちり揃っているから。

纏向なんかは、竪穴住居が極端に少ないことから、
そもそも竪穴式の建物に適していない土地=水捌けが良くない、
鉄器残存には不利な土地だった可能性もある。

とはいえ、九州だ、奈良だ、の実際の土壌の性質は知らん。その辺どうなの。