インドネシアで22日に津波を発生させたアナク・クラカタウ山の噴火について、国土地理院は地球観測衛星「だいち2号」が25日未明に撮影した画像を分析し、山の崩壊を確認したと発表した。

 火山活動が続いているため、噴煙を透過するマイクロ波を衛星から照射し、地表の形を映し出した。同じ角度から撮影された8月21日の画像と比較すると、幅約2キロ・メートルの火山島の南西部で、噴火に伴って山が崩れた跡がみられた。

 同院の小林知勝主任研究官は「現地の報道では山体崩壊が津波の原因となった可能性が指摘されており、それを示唆する画像だ」と話している。

■噴火前の8月21日に撮影されたアナク・クラカタウ山
https://www.yomiuri.co.jp/photo/20181226/20181226-OYT1I50024-L.jpg
噴火後の12月25日に撮影された画像。点線で囲まれた部分が崩壊した(国土地理院提供)
https://www.yomiuri.co.jp/photo/20181226/20181226-OYT1I50026-1.jpg
https://amd.c.yimg.jp/im_sigg8aJhGEC0u1rcdtaj7gJc0g---x400-y352-q90-exp3h-pril/amd/20181226-00050063-yom-000-3-view.jpg

読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/science/20181226-OYT1T50063.html