東京電力福島第一原発の廃炉を進めている東電は19日、放射線量が高い1、2号機の排気筒(高さ120メートル)上部を遠隔操作で撤去する実証試験を報道陣に公開した。

 福島県広野町にあるプラント建設「エイブル」広野事業所で行われているもので、この日は、バスの車内に設けた遠隔操作室で、作業員がクレーンでつり下げた装置のロボットアームを操作。模擬排気筒(高さ18メートル)に備え付けられたはしごを切断した。

 東電によると、排気筒は倒壊する危険性があるため、高さ59メートルより上部を解体するという。東電は試験結果を踏まえて、2019年3月の解体開始を目指している。

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