日常生活に支障がでるほどにスマホでゲームやSNSにはまってしまうネット依存の子どもたちが増えている。
中には、エコノミークラス症候群寸前で命を落としそうになったり、睡眠不足で生活が乱れて、
うつのような状態になったりする子もいる。

 ネットゲームやSNSにはまり、スマホが手放せず社会生活に支障が出るのがネット依存症だ。
世界保健機関(WHO)は6月、このうちゲーム依存症を「ゲーム障害」として国際疾病分類の改訂案に加えた。
韓国では2002年、20代の男性がネットカフェで長時間ゲームを続けてエコノミークラス症候群で死亡して社会問題化し、
16歳未満の深夜のネットゲームの利用を規制するきっかけとなった。

 国内で初めてネット依存症の専門外来を設けた、
国立病院機構久里浜医療センターのネット依存患者の9割はゲーム依存で、56%が未成年だ。
樋口進院長によると、子どもは脳が十分に発達していないため短期間で依存症になりやすいという。
センターで治療を受けるゲーム依存症の患者はほぼ全員体力が低下していた。樋口院長は「うつを合併する人も少なくない。
一般の人よりも自殺率が高くなる」と警告する。

朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL745SB2L74ULBJ015.html