(CNN) 米カリフォルニア州とオレゴン州に生息する小動物テンの仲間が、
マリフアナ栽培も一因となって、絶滅の危険にさらされている。

同地のテンはフンボルトテンと呼ばれ、体重450〜1400グラムほどの小型哺乳類で、
リスや小鳥、昆虫、爬虫類などを捕食する。野生の個体数はカリフォルニア州で200匹を切り、
オレゴン州でも数百匹と推定される。

カリフォルニア州魚類野生生物局は、同テンを絶滅危惧種に指定するよう、州の委員会に勧告した。
これまでは絶滅が懸念される種に分類されていた。

オレゴン州でも保護団体が、州の絶滅危惧種保護法に基づいて保護するよう求めている。

カリフォルニア州魚類野生生物局の報告書によると、テンの生息地は森林伐採や山火事、
都市化、気候変動、病気や有害物質、マリフアナ栽培などさまざまな要因によって脅かされている。

中でも同州でマリフアナの使用が合法化されたことに伴い、森林でのマリフアナ栽培も解禁され、
その影響がテンの生息地に及んだ。生息地のあるカリフォルニア州北部では、
合法・非合法のマリフアナ栽培が盛んになっており、
「合法および非合法の大麻栽培解禁は、今後もテンの生息地が失われる原因になり続ける」と報告書は指摘する。

マリフアナ栽培のための農薬使用も懸念される。米国で禁止されている農薬が使われることもあり、
報告書によれば、農薬の使用が原因でテンが死んだ事例も確認されている。

https://www.cnn.co.jp/storage/2018/06/29/0eb86ad90b2779a3ee476ba2b50296b4/t/768/432/d/-01-humboldt-marten-super-169.jpg

CNN
https://www.cnn.co.jp/fringe/35121677.html