政府は14日、首相官邸で総合科学技術・イノベーション会議を開き、
分野を横断して科学技術の革新を目指す「統合イノベーション戦略」を決めた。
斬新な発想をもつ若手研究者を育てるため、研究費を若手に重点配分するなどの大学改革を盛り込んだ。
15日に閣議決定する。

 国立大学の新規採用の教員は原則年俸制にし、成果を報酬に反映しやすくする。
23年度までに主要大学に占める40歳未満の教員の割合を約27%から30%以上に引き上げる目標を掲げた。

 同戦略をまとめるのは初めて。これに基づいて関係省庁が具体策を打ち出すため、
今夏にも「統合イノベーション戦略推進会議」を設置する。

 人工知能(AI)など先端的なIT(情報技術)の専門家を2025年までに年間数万人規模で育成する。
32年までに全ての小中高生がITを使いこなす能力を習得するとも明記した。

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31770310U8A610C1PP8000/