巨大ナマケモノは1万1000年ごろまで生息しており、直立時の身長は2メートル超、
前足の先にかぎづめがあった。大半の科学者は、人類の乱獲で最終的な絶滅に追い込まれたとみている。

足跡を3Dで分析したところ、人間がナマケモノの足跡の通りに後ろから付いて歩き、その後対峙し、
槍を投げていた可能性があるとみられている。

化石を発見した科学者チームに加わる、英南部ボーンマス大学のマシュー・ベネット環境・地理学教授は、
「足跡から、人間がナマケモノの足跡の通りに後ろから付けていった様子が分かる。
その足跡は逸れたり曲がったりしているが、この間に別の人がきて(ナマケモノに)致命傷を負わせた」と語った。ナマケモノの足跡からは、後ろ足で立ち上がって防御とみられる姿勢として前足を振り回した様子が見て取れるという。

また、より遠くに別の人間の足跡が見られたことから、複数のグループが別々のチームを作り、
ナマケモノを出し抜くため注意をそらせたり、あらぬ方向に導くなどしていたことが分かるという。

人間の足跡が見られない場所ではナマケモノはまっすぐ歩き、
見られる場所では突然方向転換するなど逃げようとしていた。

足跡はデジタルカメラで22の角度から撮影し、
ベネット教授が開発したアルゴリズムにより3D技術で再現された。

教授は「2種類の異なった足跡の化石が相互に作用し、行動生態学を示した例はきわめて珍しい」と述べた。

関連ソース画像
https://imgc.eximg.jp/i=https%253A%252F%252Fs.eximg.jp%252Fexnews%252Ffeed%252FReuters%252FReuters_newsml_KBN1HY06V_1.jpeg

Reuter
https://reut.rs/2HuEkuH