今は電子的なデーターとして論文をファイルサーバーに貯蔵するだけで済むので
印刷したり送付したりなどは要らずに物理コストはファイルの容量と転送の
通信料金だけなのだから、昔のように容量の制約から載せるか載せないかを
判断する必要性は無くなったと言えるだろう。やるのなら、オリンピックの
競技の採点のように、審判団が点数を付けてサーバーにみな片っ端から
登録すれば良い。
 その場合、著者は、審査料を払い、さらにファイルの永久保管料として
ファイルサイズに比例した額を納付すれば良い。そうして、読者は無料で
読めるあるいは、ダウンロードするファイルサイズに比例した額を払う。
読者が金銭をダウンロードに際して払う場合には、その額の一部を著者が
受け取れるようにすれば、最初の投稿時の審査料やファイルの永久登録料
が回収できるかもしれないし、メガヒットすれば、その一種の印税が
研究の為の資金や生活資金の一部となる場合も考えられるだろう。
 読者は、レーティングの高い論文だけを読むようにすることも出来るし、
キーワードなどでサーチして必要と思われるものをレーティングと無関係に
読むこともできるだろう。著者は世間的な評価を高めるためには、
良いレーティングで掲載されるように努力すれば良い。そうしてもしも
レーティングの点数に不満があれば、論文を(審査料は払うが)撤回して
他の同様の論文投稿先へ掲載を狙っても良いとする。ただし、投稿された
ことを証明する記録は残っていて、もしも審査員が内容を横流ししていたら
それを告発する根拠は維持されるものとする。
著者は単に公知のものとして広めたいだけならば、レーティングが0でも
構わず掲載に同意すれば良いのだ。