0001しじみ ★
2018/02/09(金) 18:37:11.13ID:CAP_USERストレスと夜間の摂食との関係についての研究から、夜中の食べ過ぎを助長するホルモンの作用が、
日中のストレスによって増幅することが明らかになった。
私たち人間の体は、生活のほぼあらゆる場面でホルモンバランスの影響を受けている。
食欲に関していえば、特定のホルモンの作用によって空腹を感じ、別のホルモンの作用によって満腹を感じるようにできている。
肥満学の専門誌、International Journal of Obesityに先ごろ発表された研究結果によれば、
夜には空腹を感じさせるホルモンが増え、一方で満腹を感じさせるホルモンが減るというから、私たちにとっては困ったものだ。
ホルモンが過食への扉を開き、ストレスが私たちをその扉へと押し込むのだという。
研究を主導したジョンズ・ホプキンス大学医学部のスーザン・カーネル助教(精神・行動科学)は、
「夜は過食のリスクが高い時間帯といえそうです。日中にストレスを受け、食べ過ぎやすい状態になっている場合はなおさらです」と話す。
研究に参加したのは、肥満であることを除けば健康な18〜50歳の成人。約半数に過食症の治療歴があった。
実験は朝と夜、時間帯を変えて同じ内容で実施。いずれも8時間の絶食後、
まず600キロカロリーの流動食を満腹だと感じるまで摂取してもらった。
その数時間後、標準的なストレステスト(氷水の入ったバケツに片方の手を2分間漬ける)を受けてもらい、
さらにその30分後、ピザやスナック菓子、チョコレートなどをそろえたビュッフェ形式の食事をしてもらった。
その後、血液検査でストレスと空腹に関連するホルモンの量を調べたほか、主観的な満腹度または空腹度を尋ねた。
その結果、参加者たちが実感する空腹度には、時間帯によって大きな差があることが分かった。
朝よりも夜の方が、食欲の増進を自覚していたのだ。
また、夜間の方が食欲の抑制に関係するホルモン、ペプチドYYの血中濃度が低いことが判明した。
参加者たちはストレステストを受けると、その後に感じるストレスとともに、空腹度が増していた。
それは朝でも夜でも、全ての参加者に共通していた。
また、グレリンと呼ばれる空腹に関連するホルモンの血中濃度は、夜の方が高くなっていた。
グレリンはこれまでの研究で、日中のストレスに影響を特に受けやすいとされてきた。
今回の実験では、その結果が裏付けられたことになる。
ストレスを受けた日の夜には、いくつかの現象が同時に起こると考えられる。
満足感を自覚しにくくなり、そのため食べ物がより魅力的に感じられる。
さらに、食欲を抑えるホルモンの量が減る一方、空腹を感じさせるホルモンの量が増える。
つまり、こうした要因が重なった夜にキッチンに近づくことは、この上なく危険な行為といえるだろう。
最も有効な対策の一つは、高カロリーの食べ物を家に置かないようにしておくことかもしれない。
過去の研究では、キッチンに食べ物がそろった状態で意思の力だけで食べすぎを避けようとしても、
効果はあっても長続きしないことが明らかになっている。
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Forbes
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