京都大iPS細胞研究所の研究不正で、問題の論文を掲載した米科学誌ステム・セル・リポーツの創刊に、
当時、国際幹細胞学会の理事長を務めていた山中伸弥・研究所長が深く関わったことが25日、分かった。

 この論文の審査に山中氏は関与していないとみられるが、現在も編集委員の一人となっている。
一般的に科学誌の論文審査制度に対しては、不正を見抜く仕組みが不十分だとの声もある。

 山中氏は人工多能性幹細胞(iPS細胞)の開発でノーベル賞を受賞した2012年、
学会と米出版社が提携し新たな科学誌を創刊すると発表。無料公開を原則とし、
iPS細胞などの幹細胞に関する基礎研究から医療応用までの幅広い領域の論文を扱うとした。

 創刊発表時、山中氏は「進展著しいこの分野で、
新しい科学誌が新たな発見や発想を世に送り出す場になるだろう」とコメントしていた。

 この科学誌のホームページによると、
山中氏の他にiPS細胞研究所の日本人研究者1人も編集委員となっている。
研究所は「科学誌の編集委員は通常、所属する研究機関の論文の審査には関与しない」としている。
山中氏は不正問題とは関係なく学会理事長を既に退いているという。

 問題となった論文は、iPS細胞を使って脳の構造体を作ったとの内容で、
17年2月に科学誌に掲載された。京都大は22日、図6点などに不正があったと発表し、論文の撤回を求めている。

画像:山中伸弥京都大ips細胞研究所長
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共同通信
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